足場・防錆資材

足場部材と防錆処理

建設現場での仮設足場は、作業員の安全確保に不可欠な設備です。同時に、鉄製足場部材の防錆管理は、部材の長期使用と現場の安全性維持において重要な課題です。

グリップキャップ(足場端部カバー)

足場パイプの開口端部に取り付けるキャップ製品。作業員が足場に引っかかるリスクを軽減し、内部への雨水・異物侵入も防止します。一般社団法人仮設工業会の推奨品基準に対応した製品が現場で広く使用されています。

ラストイーター(Rust Eater)

鉄部表面の錆を化学的に分解・除去するさびとり剤。塗布するだけで錆が黒色の安定した保護膜に変化し、それ以上の腐食を防ぎます。

ラストガード(Rust Guard)

防錆コート剤。処理後の鉄部表面を保護し、再錆の発生を抑制します。さびとり処理後の上塗りに最適。

サビコンアース(Sabiconars)

環境配慮型の防錆処理剤。臭気を抑えた処方で、密閉空間や室内での使用にも対応。

サビテクト(Sabitect)

長期防錆性能に優れた防錆コーティング剤。足場部材だけでなく各種鉄骨構造部への適用が可能。

ウメセン(梅線・ワイヤー固定材)

足場の固定・結束に使用するワイヤー・固定材。現場での素早い固定作業を実現する設計。

防錆資材を選ぶ前の記録

防錆処理の候補を整理するときは、部材の材質、既存塗膜の有無、錆の見られる範囲を分けて記録します。写真だけでは寸法や部材番号が分からないため、対象箇所を識別できるメモも添えてください。製品資料では適用する下地と上塗りとの組合せを確認し、条件が不明な部材は判断済みの部材と区別します。外観の錆に関する記録と、部材の使用可否を確認する点検記録は分けて扱います。処理剤の選定だけで部材の強度を判断せず、点検で確認すべき事項を残しておくことが必要です。

足場の品質管理について

仮設足場は、厚生労働省の労働安全衛生規則により、構造・強度・点検基準が定められています。足場部材の適切な防錆管理を行うことで、部材の繰り返し使用可能期間を延ばし、コスト削減と廃棄物削減の双方に貢献します。

足場の構造と点検に関する改正

厚生労働省の足場からの墜落防止対策の案内では、労働安全衛生規則の改正内容が示されています。令和6年4月1日から、幅が1メートル以上の箇所で足場を使用するときは、原則として本足場を使用する必要があります。幅が1メートル未満でも、可能な限り本足場を使用するよう案内されています。

点検に関する改正は令和5年10月1日から施行されています。事業者又は注文者が足場を点検する際は、つり足場も含め、あらかじめ点検者を指名する必要があります。また、組立て、一部解体又は一部変更の後の点検では、指名した点検者の氏名を記録し、保存しなければなりません。